twilight house 3【完】

3章 /食べ物は大切に










屋台が集まっている校庭に出れば、良い匂いが鼻をくすぐった。






「何食べる?さっき来た時はね、アズがたこ焼きがめちゃくちゃ美味しいって言ってたよ」






私がそう言えば、極くんは特に食べたいものがないのか。素直にたこ焼きを買う。




8個入で300円。銀◯こに比べたら結構安い。







「あ、あとね、さっき幸くんが食べてたジェラートがすごい美味しそうだった!」


「ああ、女子テニス部のですよね」


「そうそう。ラケットを模したビスケットみたいなのも付いてて可愛かったんだよね」







会話を膨らませながら、極くんと並んで歩く。




ある程度買ったところで席に座ろうと思ったんだけど―――さっきは座れた食事スペースは満員で、座るところが無かった。







「ありゃ。空いてないね」







どうしよう。

食べ歩きできる物でもないしなあ。








「あ、あの。裏庭に・・・・・・ここからちょっと離れてるんですけど、そこにベンチがあるので、そこにしませんか?」


「あ、そうなんだ。じゃあそうしよう」







極くんの案内のもと、屋台から離れて裏庭へと向かう。




通りがかった簡易ステージでは吹奏楽部の発表が行われてて、今流行りのJPOPを明るく演奏していた。



あ、この曲知ってる。

サックスカッコイイなあ。リコーダーしか出来ない私には無縁な楽器だけど。







そんなことを思いながら歩いていれば、ふと甘い匂いがした。










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