twilight house 3【完】










「・・・・・・呪われてるのも、本当なんです。きっと」






極くんは俯いたまま、震える声で喋る。







「だから、人と関わるのが、怖くて」


「・・・・・・・・・」







ぎゅっ、と。極くんの膝に乗せていた拳が、強く締まる。







「俺と、仲良くしてしまったら。深く関わってしまったら、いなくなっちゃうんじゃ、ないかって」







心が軋む、音がした。

痛い。

ズキズキと、胸が軋む。




極くんがいつも、そんな気持ちを抱えながら誰かと関わってるって思ったら。




どうしようもなく、悲しくなった。







「極くん」





名前を呼ぶ。声がちょっとだけ、震えた。



極くんは、静かに顔を上げる。


深い海みたいな色の瞳と、目が合った。






「呪われてなんかないよ」






呪われてないよ。呪いだなんて、言わないで。


自分で自分を、苦しませないで。







「私はいなくならない」







極くんともっともっと、仲良くなっても。

もっともっと深く、関わっても。






「絶対死んだりなんか、しない」







極くんを置いてどこかになんか、いかないよ。




もしも万が一、本当に。極くんが呪われていたとしても。


それが何だ。


そんなもの振り切ってやる。そんな呪い、私がズタズタに切り刻んで粗大ゴミに出してやる。燃やす。捨てる。沈めてやる。






だから極くんだって、もっと誰かと親しくなっていいんだよ。


怯えなくていい。怖がらないでいい。








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