twilight house 3【完】

3章 /ヒトトキカップル









―――急いで会場に行けば、もうコンテスト開始の5分前だった。



エントリー時間はゆうに過ぎていたが、何とか実行委員の女子生徒に頼んでみたところ、本来ならアウトだが―――極くんの顔を見るなり即オーケーをもらえた。




・・・・・・顔が良いって得だなあ、本当。








「出場者の方はこちらでお待ちくださーい!あと3分でコンテストが開始致しまーす」







実行委員の案内のもと、出場者はグラウンドの簡易ステージの裏で待たされる。



そんな中で、私はヒソヒソと極くんに耳打ちをした。







「き、極くん。大変だ」


「え、え?」


「・・・・・・思ったよりも人がいる







ちらり、と。


隙間から見える観客席を見れば、席は全部埋まっていて、屋台前や校舎のベランダからも人が簡易ステージを見ていた。







「こ、こんなに人がいるとは思ってなかったんだけど!」







焦ったようにそう言えば、







「か、カップルコンテストは、うちの学祭で1番人気なイベントらしいので・・・・・・」


「マジかよ!ていうかエントリーカップルも結構いるし!とんだリア充学校だなこの学校!」







同じように舞台裏で待ってるカップルたちは、ハートを飛び散らしながらイチャイチャイチャイチャしている。目障り極まりないんですけど。



あそこのカップルなんて、ちゅ、ちゅちゅチューしてる!チュウ!しかも濃厚なやつ!



今のカップルはTPOも弁えられないのか!乱れてるぞ日本!







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