twilight house 3【完】








そういう人だ。


誰かに助けてもらおうなんて、思っちゃいない。


そういう人なんだ。





―――そんなこの人に、俺は惹かれているんだけど。







「(本当に、先生と似てる)」






いつも笑ってて。明るいのに。


なのに何かを隠してる。


辛さや苦しさを絶対に明かさない、あの人にそっくりだ。







「(だから余計に、不安なんだ)」







消えてしまうんじゃないかって、不安になるんだ。


先生の二の舞になるんじゃないかって。




でもそんなの、もう御免だから。






「(今度は絶対、助ける)」






辛いことなんてないよ、と。


悲しいことなんて、何もないと。




そう言ったけど。言わせて、しまったけど。






華さんのためなら、何でも出来るような、そんな気がした。












石橋華さんという人は


優しくて、

明るくて、

いつも笑ってて。


だけど強そうに見えて、実はそうでもないらしい。





「極くん」





優しい声で呼ぶ、憧れのその人は。



夕暮れに溶けてしまいそうで、俺は少し、怖くなった。






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