twilight house 3【完】

3章 /誘いの言葉は甘々しく








「いやあ参った参った!トイレすっごい混んでてさあ。まあそうだよね、日曜日だもんね。そりゃ混むわ。しかも前の人がすごいお腹壊してて―――って、あれ」





かなり、いやめちゃくちゃに混んでいたトイレから帰ってくると。

相変わらず視線を集めているイケメン集団の中に、あの眩しい銀髪だけが見えなかった。







「優生くんは?」


「帰った」


「帰った!?」






うそ!なんで?



キョロキョロと辺りを見回してみるも、優生くんが去ってから時間が経っているのか。レジにもドア付近にも、どこにも彼の姿は見当たらなかった。





・・・・・・ええ・・・・・・。

な、なぜ。








「・・・・・・龍郎さんから連絡でも来たのかな」






さっきまで会合に出席してたって言ってたもんね。もしかしたら何か大事な組の用事が出来たのかも。

それなら仕方ない。



せっかく久しぶりに会えたのに、コイツらのせいで話に花を咲かせることが出来なかったのが残念だけど。






「あーあ」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・ねえ。ていうか何なの、この空気」







何でこんな変な空気になってんの。



どんよりしてるっていうか、曇ってるっていうか。私がたかだか数分トイレに行ってる間に、何を話してたんだアンタたち。






するとアズが、いつもの能天気な顔とは違った、どこか悲しそうな顔を私に向けて、






「あのさ華、」


「なに―――って、ああ!」







急に声を上げた私にびっくりして、びくう!アズの肩が跳ねる。







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