twilight house 3【完】

番外編 /神谷近衛という男




皇学院。


それは超エリート男子校であり、活気盛んな男共が集まるエネルギッシュな高校である。




そんな高校で、最も顔が良いと言われている男がいた。






「おい。起きなさい神谷」






―――それが俺の隣の席に座る、神谷近衛である。




特徴的なタレ目。長い睫毛にニキビ1つない肌、薄い唇に生粋の日本人のくせに高い鼻。


それが今は、机に伏せているせいで見えない。





「神谷」





先生がもう一度声をかける。
が、起きない。



おいおい起きとけよ近衛、今田辺の授業だぞ。怒られるとクソめんどくせーよ。

クラス全員がそう思う中、当の本人である神谷近衛は起きる気配がない。




そしてとうとう、田辺はキレた。






「起きろと言ってるだろ、神谷!」


「ぅあっ、びっくりしたー・・・」






田辺の怒号に、ようやく神谷近衛が目を覚ます。


寝起きだからか、その特徴的なタレ目はいつもよりもトロンとしている。

そんな寝起き丸出しの表情で田辺を見れば、田辺はさらに目をつり上げた。





「これで何度目だ神谷!俺の授業で寝るなと何度言ったら分かる!」





とりあえずもう優に2ケタは超えてるだろう。



が、言われた本人は全く悪びれた様子もなく、ヘラヘラと笑いだした。






「さあ?27回目とかじゃね?」


「正解だよ!!!」






あ、正解なんだ。




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