twilight house 3【完】

3章 /誰よりも君が、











そのあとはビュッフェレストランに入って、ご飯を食べて。



アズがローストビーフをたくさん取っちゃったせいで近くにいた子どもを泣かせてしまって、それを謝罪して。


極くんを逆ナンから守って。






まあ色々あったけど夕飯を済ませた私たちは、現在ホテル近くの公園に来ている。









「じゃじゃーん。ロケット花火〜!」






先端がロケット型になっている手持ち花火を、アズが高々と持ち上げる。







「ヒュ〜!やろやろ!」


「ロケット花火ってなンだよ」


「え、仁くんロケット花火知らないの?さっすがボンボン〜!」


「うっせェな。つーかおめー、その無駄に長い髪縛っといた方がいいンじゃねェの?焼けて縮れンぞ」






縮れねえよ。




サングラスしたままの仁が真顔で言うので、声に出してつっこめない。ロケット花火を知らないなんて、意外と世間知らずらしい。

まあ日比谷の息子なら仕方ないのかもだけど。




つーかいつまでサングラスしてんだ、こいつ。








「じんじん、ロケット花火っていうのはね〜。バーン!て高く飛ぶんだよ。20メートルぐらい!」


「へェ」


「ハイ点火〜!」


「うおッ!!?」







近衛がチャッカマンで点火したロケット花火が、適当に頷いていた仁の近くを飛んでいく。










「テメエ近衛!!危ねェだろうが!!少しでも掠ったら慰謝料請求すンぞゴラ!!」


「ヤンキーこえー!」






ケラケラと笑う近衛は、仁のキレ顔なんてスルーして、早速次のロケット花火に点火している。








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