華やかに艶やかに 【完】



___…神綺楼の胡蝶が死んじまったらしい。




それは半日もしないうちに吉原中に広まり、江戸中に広まった。




「姉さん…」




どうしていっちゃったの。




「なんで、こんなもの書き残してあたしを置いてったの…!」




“緑”



その鈴のような声でもう一度呼んでよ。



“それでもあちきの新造かい?”



胡蝶姉さんのような花魁になるためになんだってしたよ?



“緑の相手はあちきが決めるでありんす。アンタみたいな溝のように汚い男はここから出ていっておくんなし!”



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