タランチュラ 本編

第5章 /2)無断外泊はゆるしまへんぇー



日は高く上っていた。古城の前に立っていた。

古びた建物。周囲にいくつもの瓦礫が落ちており、いつ壊れてもおかしくない。周囲に建物がなく、人も見かけない静かな場所。

こんなところに相方は本当にいるのか、一体なぜ?

高い塀に囲まれた古城は塀の外からは様子が伺えない。

疑問は多くあるが、この静かな場所で多くの気配を感じ、メチレンは気を緩めない。

目には見えないのに感じる気配。それも殺気。

「メチル…」

相方の身が心配だ。

「無断外泊なんて許さないんだからねっ、見つけたらおしりペンペンの刑だからねっ!」

メチレンは誰もいない門から中に足を踏み入れた。

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