タランチュラ 本編

第5章 /3)社長、起きてください!

「はぁーい、あぁ、おはよう」

年頃二十歳頃の女が大きなあくびをしながら目を擦る。どうやら寝起きのようで、金色の長い髪は無造作にはねている。下着姿でフカフカの白いベッドからゆっくり起き上がった。手には小型ライセンスが握られており、通話モードになっている。

気の抜けるような寝起きの対応に電話の相手がガミガミ怒っているが、女は少し小型ライセンスを耳から離し、適当に謝った。

「で、何の用?しょうもない内容なら殺しに行くわよ」

女の失礼な態度に電話の相手の怒りは収まらなかったが、女の性格を知ってか、これ以上とやかく言うのはやめて、話を本題にうつした。

「え、本当?!りょうかーい。じゃぁ、当初の予定道理でお願いねー。

あーはいはい、その件は了解!まかせて!

じゃあねー…ちゅっ!」

女は機嫌よく小型ライセンスに向かって投げキッスをした。

通話モードを終了した小型ライセンスを乱暴にベッドに放り捨てた女は再びベッドにもぐった。

「んー土産話が楽しみー!

ふぁぁぁぁ…さて、もう一回寝よう」

大きなあくびをして機嫌よく再び眠りについた。

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