タランチュラ 本編

第6章 /5)とりあえず、ただいま


「じゃ、また後で」

「着替えて一休みしたら行くねー」

「あぁ、よろしく頼むよ」

三人は宿に戻った。徹夜だったので、寝不足だった一行は部屋に戻って休むことにした。

休んだあと一緒にご飯を食べて、そのときユサとこれからのことも話し合うことにして話は一旦まとまった。

「…ん?」

「どうしたの?」

ロスメタと別れた直後、メチレンが怪訝そうな顔をする。

「…いや。まさかね…。

なんでもないよ」

メチレンは顔を左右にふって考えを掻き消す。

「?」

「さっ!寝よ~、寝よっ!ルゥの腕枕がないと私、寝れなーい」

「腕枕なんてしたことないよ!」

ベシッ!とメチレンの頭をしばく。

「そうだったっけ?んーおかしいなー」

「寝言は寝て言いなさい」

「ちぇっ!ルゥは帽子をかぶると男の子…って言うか、スパルタスイッチはいっちゃうよねー。もっと優しくしてよー」

メチレンが拗ねる。

「レンは甘やかしたら付け上がるから嫌だよ」

「ぶー!

でもルゥが優しいってこと知ってるの、二人だけの秘密ってのも悪くないかな」

メチレンが小声でにやける。

「何だよ、ニヤニヤして。気持ち悪いな~」

「なんでもないよー」

イー!と白い歯を見せた。

「あーお風呂入りたい」

「あー一緒にお風呂入りたい」

ルゥがメチレンの方をキッ!と睨むが、メチレンは目をそらし、部屋に戻った。

0
  • しおりをはさむ
  • 9
  • 0
/ 151ページ
このページを編集する