タランチュラ 本編



「ルゥ、遅いね。ロスメタもだけど」

 現在の時刻は夜の8時を回った。外は暗く、星がキラキラ輝いていた。
 買い物にしては遅すぎる。探しに行くべきか、何度も迷ったが入れ違いになってはいけないと思うとなかなか宿から出ることができなかった。

「うん、ロスメタも夕暮れまでには帰るって言ってたのに…なにかあったのかしら?」

「ルゥ~早く帰ってきてよー、お腹すいたよー」

 メチレンのお腹がかわいい音を立てた。

「そういえば、お腹すいたわね。先にご飯食べちゃう?」

「やだー!ルゥと食べる!」

 駄々をこねながら、メチレンのお腹が再度悲鳴を上げる。

「私、お菓子持ってるけど食べる?」

「わーい、お菓子ー!」

 メチレンは踊りだしそうな勢いで喜ぶ。

「ちょっと部屋から取ってくるわね」

 ユサはメチレンの部屋を出て、自室に戻った。
 ユサが部屋を出た後、メチレンは窓から空を見上げた。
 真丸お月さまが優しい光を放っている。

「ルゥ…早く帰ってきてよぉ~」

 メチレンは月に相棒の無事をお祈りをした。



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