タランチュラ 本編

第4章 /1)待ちぼうけ



 相方が買い物に出かけてからずいぶん時間がたった。時計の針は9時をまわった。

 夕食の時間はとっくに過ぎているが、相方が帰ってくるまで我慢すると決め、代わりにお菓子で小腹を満たしていたが、帰ってくる気配はない。部屋はお菓子のゴミで散らかっている。

 短い金髪、青い大きな瞳が印象的の見た感じ13、4歳の少女、メチレンが飴玉を口に入れ、ため息をつく。

「ルフ、おほいなー」

 ルゥ、遅いなーと、言っているようだ。ルゥとはメチレンの相方の愛称である。

 メチレンは、口に入れたばかりの飴玉をガリガリバリバリ噛み砕き、あっという間に飲み込んでしまった。

 同じ部屋で相方、ロスメタの帰りを待つ20歳前後のユサという名の女も待ちくたびれていた。

「遅くなるなら、連絡くらいくれたらいいのにね…」

「「はぁ」」

 2人はお菓子を食べることにも飽き、深いため息をついた。


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