タランチュラ 本編

第4章 /2)エッチスケベ変態!



 メチレンと同じ年頃の相方、赤髪赤目のメチルは、ユサの相方で長身長髪の男、ロスメタと一緒に薄暗い牢屋にいた。

「君は女の子だね?」

 いつもは白い大きなベレー帽の中に入れ込んで隠していた長い赤髪。それが今は開放されていた。

「ああぁぁぁああぁぁぁあ」

 ルゥは涙目で取り乱していた。そんな様子のルゥに、ロスメタは言葉を続けた。

「君が女の子だとして、僕は仮説を立てた。

 君が性別を偽って旅をしているなら、君の相棒のメチレンも同じことをしているのではないか?もしそうなら、君たちは彼らの特徴とあまりにも合致している。

 それに、情報屋のエーテルさん…『歯車』での活動期間を考えると、僕は彼女の年齢は30歳中頃の人物を思い浮かべていた。しかし、彼女は20歳そこそこ。とても若かった。

 そんな彼女が元仲間について語る時、彼らのことを『あの子たち』という表現をしていた。普通『あの子』なんて表現は大人に使わない。少なくとも、目上の人には…ね。

 つまり『歯車』の殺し屋たちは僕が想像していたよりずっと若い…君たちくらいの年頃なんじゃないか?」

「知らない…知らない…」

「まだある!彼女が君たちと彼らのことを語る時の表情は同じだった。愛おしそうに語っていた。これは同一人物を思い出していたからではないか?」

「違う…知らない…違う…」

 すすり泣きながらうずくまるルゥを無視して、ロスメタは一呼吸置いて問い詰めた。

「つまり君は…君とメチレンは、タランチュラじゃないのか?」

「やめてぇぇぇええええええ!!」

 ルゥはロスメタの言葉を拒絶するように耳を塞ぐ。

「君たちがタランチュラなら、僕は…」

「違う違う違う!僕は男だ!ロスメタが何言ってるのかわかんないよ!」

「君が気絶している間に、君のからだを調べさせてもらった!頼む、本当のことを言ってくれ!!」

「?!!」

 自分のからだを調べたというロスメタに、ルゥは絶句する。

「君には悪いと思ったが、僕にはもう時間がないんだ」

“パシンっ!!”

薄暗い牢に高い音が響いた。

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