タランチュラ タラレッドその後

第三章 /脱走者



「おっ?やっちゃえやっちゃえー」

睨み合う二人をはやし立てたら、二人に同時に睨まれて、シュンとなったブロモ。

「そんなに怒らなくてもいいじゃ~んっ」

フと目を横にやると、無防備にドアが開いている。

「おろ?」

キョトンとした顔がニヤリと悪い笑みに変わる。
何やら揉めている二人を背に抜き足差し足忍び足。存在感のあるブロモだが、元殺し屋。気配を消すのもお手のもの。敏感な二人に気づかれないようにそーっと部屋を出た。

牢屋を出ると、兵士が棍棒持って倒れている。

「ラッキー」

ブロモは棍棒を手にして一回し。

ブゥンっ!

風を切る良い音。フィット感も悪くない。

「借りるわね~♪」

スキップしながら姿を消した。

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