エンゼルランプ 【完】

episode.4 /決意 sideレイ








ずっと夢うつつの状態の中、厳格な雰囲気を漂わせている襖の前で正座した。



「失礼します、笠原 レイです」



「ああ、入りなさい」



低い渋い声が応えてくれたので、静かに引き手に指をかけてゆっくりと開けた。


「レイちゃん、久しぶりだね。遠慮せず此方に来なさい」


ただ座っているだけなのに、少し息が詰まりそうになるほど貫禄があるその姿に恐縮しながらも静かに目の前に正座した。



「この度は大変お世話になりました。今後ともご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。」



御礼と今後のお店への願いを込めて、指をついて丁寧にお辞儀をした。




「そんな畏まらなくてもいい。今回のことは樋口組の失態だ。巻き込んでしまって本当に申し訳ない。あやめはお店もレイちゃん自身も気に入ってるんだ。これからも宜しく頼むよ」




優しい声にそっと顔をあげると、やっぱり親子そっくりだと雅紀さんの穏やかな笑みを見ながら思った。



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