エンゼルランプ 【完】

episode.4 /伝える sideレイ






「ここは…?」


キョロキョロと辺りを見回しながら、自然と口から漏れた。


人生で初めての煌びやかな空間にそわそわとする。


もう何回洗濯したかも分からない色褪せた黒いTシャツ、もう何年も履き続けているスキニーデニム、動きやすさしか考えていないスニーカー…


そんな見窄らしい格好とは正反対の、綺麗で上品な洋服がお洒落にレイアウトされているこのお店に、明らかに自分は場違いで恥ずかしくなってくる。


「ここは私のお気に入りのお店なの!どのデザインも素敵でしょ?ほら、これなんかレイに似合いそう!」


そう言って上機嫌な愛子さんが手に取ったものに、高速で首を横に振った。


あり得ない。私がそんなフリフリでふわふわなワンピースなんてあり得ない。


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