腹黒お嬢様と天才ハッカー㊦【完】

番外編 /子供










「ん...ぁっ...、」




志貴の熱い吐息が、私の肌に触れる

彼の指先が、私の体の奥を溶かしていく

濡れた冷たい唇が、私の身体中に赤い跡を残していく



軋むベッドに、スタンドライトの儚い光

視界に映るのは、しっとりと汗をかいた志貴の綺麗な顔に、華奢な上半身。



私は勝手に出てきてしまう自分の嬌声を抑えるかのように、
ベッドのシーツをギュッと握る

だがそんなの無駄で。




「....あっ、...」



志貴が動くたびに襲ってくる甘い痺れ、
いわゆる快楽に負けて声が出てしまうのだ


手で口を塞ぐが、志貴がそれを許すはずもなく。

私に快楽を与え続けながら、
片手でいとも簡単に私の手を口からはがす。


涙で潤んだ瞳で志貴を睨むと、
彼は薄い笑みを浮かべて私にキスを落とす


舌と舌を絡めあう、唾液と唾液の交換みたいなキス



お互いの唇が離れた時には、私も志貴も頬が紅潮してて。

吐息も乱れていて。



志貴は私の涙を指で掬い、そして妖艶で意地悪な笑みを私に向けた




「んっ...はっ....ああっ...」



動きが早くなり、波が大きくなって。


ヤバイ、あ、ダメ...


どんどん頭のなかが白に染まっていって

何も考えられなくなって。



理性なんかどこかに吹き飛んでしまいそうで。


強すぎる刺激、快楽にすべてを奪い去られてしまいそうで。




「....やっ、だ....志貴...」



快楽の波が大きくなるたびに、快感の頂点に近づくたびに感じる恐怖に、
私は毎度のことながら志貴に止めてと懇願する


先へいくことへの恐怖。
何かが、理性が崩れてしまう恐怖
頭のなかがぐちゃぐちゃになってしまう恐怖



そんな恐怖が襲ってきているのに、
体はもっと、もっとと叫んでいる


それが分かっているから、志貴は絶対に止めてはくれない

色気が籠った切れ長の瞳で、私を見下ろしたまま。




「....はっ、止めるわけねぇだろっ....」



息を乱しながら、余裕のない表情を浮かべたまま、志貴はそう囁いた









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