腹黒お嬢様と天才ハッカー㊦【完】

番外編 /親子の日常










「ただいま、ママ!」

「お母様、でしょ和貴。」

「だって誰もいないよ。煩い波瀬も変なジジイもいないよ!」



小学一年生なったばかりの和貴が満面の笑みで、
世未の胸の中に飛び込んだ。

困ったような笑みを浮かべ、
世未は和貴の柔らかそうな黒髪を撫でる

和貴は満足そうな顔をして世未に甘え、そして「ママ、お腹すいた」と言った



「じゃあケーキ食べる?和貴の好きなチョコケーキだけど」

「うん!!ママと一緒に食べる!」

「え、ママはそんなにお腹すいてないけど...」

「えー...ねぇいいでしょ?ママお願い。僕一人で食べるなんて寂しいよ...」

「もう仕方ないなぁ...じゃあ半分だけ食べるね。それでいい、和貴?」

「うん!二人だけで食べようね!」




ものすっごく嬉しそうな和貴

それを優しげな眼差しで見つめている世未。










全っ然面白くない。

マジでふざけてる。





俺は和貴を世未から無理矢理引き離す

そしてクソガキをギロッと睨み付けた

だが生意気にも俺を睨み返す和貴




「何すんだよ、志貴!」

「父親を呼び捨てにすんじゃねぇ!!ったくさっきから世未にベタベタとくっつきやがって...!」

「自分の母親に甘えて何が悪いんだ!志貴だってママにちゅーばっかりしてるじゃないか!スケベじじい!!」

「じゃあテメェはクソガキだ!世未の前だけいい子ぶりやがって...!」

「だってママは特別だもん!スケベジジイに媚売っても何も得することないし」

「そういうところだけ世未に似やがって...!!」

「志貴に似なくて良かったよ。スケベジジイと似てるなんて言われたら僕、泣いちゃう」

「マジで殺す、このガキ....!!」



俺は拳を固めて生意気な7歳のガキに近付く。



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