私はまた飛び降りる【完】

12月 /イジメ



12月になれば、生徒達は浮かれ始める。


冬休みにクリスマス、そしてお正月。

皆が何度もその話題を口にする度、私の心は冷めていった。




クラスメイト達はキャッキャッと騒いでるのに、私だけは口を閉じたまま。

温度差が激しくて、風邪を引きそうだ。


先生も相変わらず笑顔で幸せオーラを撒き散らしてる。未菜さんとデートのお約束でもしているのだろうか。

先生の顔を見ると心臓が潰されそうになる。そして同時に恨めしく思った。



何故彼は嬉しそうに笑っていられるの?

先生知ってますか?私は先生に別れを告げられた後、自殺しようと思ったんですよ?

なのになんで笑ってるんですか?




先生の眩しい笑みを見る度に思う。その笑みを崩してやりたいと。

その幸せを、未菜さんとの幸せを壊してやりたいと。





その為に……自殺してもいいと。






だけど思い出すあの屋上での体験。

正面と足元から吹き抜ける強風に、麻痺しているとはいえ恐怖を覚えた。

だから結局……もう実行に移すことはないと思う。

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