私はまた飛び降りる【完】

11月 /失恋







月曜日は、一段と肌寒かった。





11月はまだ秋の筈なのに、なぜここまで寒いのか不思議でたまらない。

地球温暖化は嘘だったのか。

吹く風が肌の熱だけじゃなく体の中にある熱でさえも奪ってしまいそうで怖い。




冬の到来……ああ、憂鬱だ。





いつものパステルブルーのマフラーを首に巻き、それを鼻の上まで引っ張りあげる。

すっかり葉を無くしてしまった木々がなんだか寂しげで不気味。

風が吹く度に折れそうな細い枝が、なんだか可哀想だった。




同じ通学路を歩いている生徒たちは、そんな木々に一度も目を向けないまま、隣にいる友人と夢中になってお喋りしている。

今日の小テストや来週提出の課題、恋人、バイト、アイドル……話題は様々だ。




だが私の胸の中には今日田村君に返す言葉のことでいっぱいで。

緊張と高揚感で胸がドキドキと煩い。

落ち着きたいのに落ち着けなくて、そわそわしてしまう。

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