君しか見えない①【完】

#04 /<side by 部下>


「…あの時は犬の○○踏んで、転んで、制服も○○まみれで、平常心じゃなかったんですよね」


椅子に腰掛けた、会長の整った顔に青筋が立つ。


「わざわざ後ろを歩いていた僕に手を差し伸べるとは思わなかった」


俺は苦笑した。


「後、つけてましたよね?」


「お前がっ」


「はい?」


「お前が、"○○踏んでますよ"なんて言わなければ、僕は慌てて体勢を崩すことなく済んだんだよ」


「はぁ」

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