君しか見えない①【完】

#12 /<side by 部下>

「パンダが、脱走?」


校舎の至る所にばら撒かれた校内新聞。


人が配ってない時点でものすごく怪しまれるが、まあいい。


「うちの学校、パンダいたんだ?」


会長の昨日の奇行を紛らわすための画策。


あの後、何度も振り返って「バーカ!バーカ!」と言っていた会長に唖然としていた、たまたま居合わせた数人の生徒達。


かさっと、送迎車から降り立つ、会長の足下には社内新聞が。


ツルンと滑って転びそうになるのを、慌てて駆け寄る。


すると、後ろから続いて車から降りた人物が慌てて支える。


「ありがとう、ジュ、ジュ、ジ、ジロウ!」

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