君しか見えない①【完】

#03 /<side by ジュノ>


アイちゃんと別れて、わりと大きな公園の中を通り抜ける。


…いつもは通らない道。


まだそれほど暗くなってないから、それなりに人もいて怖くない。


「あっ」


声がすぐ近くから聞こえて、何気なく目を向けた。


隣の名門男子校の制服を着た2人が、幅5mほどの道で少し斜め後ろを歩いている。


1人がもう1人に耳打ちすると、慌てたように1人がステンと転んだ。


おっちょこちょい…。


支えられて起きようとしても、体がカチコチになってなかなか腰を上げられない。


…操り人形みたい。


傍に行って手を差し伸べた。

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