失恋記念日【完】

失恋記念日

目が覚めたのは、ベッドの上だった。


私の体に着させられたバスローブ。


…背後から体に絡み付く腕も無い。




夢、だったのだろうか。


…けれど、気怠い体があれは現実だったと思い起こされる。


泣いたせいなのか、体を痺れさせた”何か”のせいなのか。


頭痛がひどい。




ゆっくりと腕を立てて、起き上がった。


窓辺へ視線を向けてから、部屋の上部の壁に掛けられた時計に目を向け、異変に気づく。


「…え?」

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