若頭は仔猫がお好き。【完】

春の夜 /SIDE ひいろ



どのくらい眠っていたのか壁に凭れた男の人の膝の上で目覚めた私に



「起きたか?」

とまた優しく囁くこの人は意識を失う前に見た漆黒の瞳の持ち主だった



「……はい…」

「少しは落ち着いたか?」

「……はい…」



「腹減らないか?」と聞く主の声に身体は正直に音を立てて答えた


「用意させる」と言うと私を抱き上げ部屋から出た主はキッチンに向かい


「1人分追加。ちょっと出る」と言うとそのまま歩き出した


抱き上げた私を玄関に連れて行きそのまま出て行こうとするから「自分で歩けます」と降ろしてもらい自分の靴を履いた



私と主の後にあのタオル男ともう1人がついてきた

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