愛してくれたのは極道の男

夏の嵐 /恋するヤクザ

「きょうさん、いらっしゃいませ」



2週間も過ぎれば結愛は“きょうさん”と戸惑うことなく呼んでくれるようになった


客商売に慣れてきたのか?


少しづつ話すようになってきた


元は明るい女だったんだろう



ある日、結愛の首元に小さな引っ掻き傷と両手首の痣に気づく


「これ、どうした?」

「…いえ…たいしたことないんです」


と慌ててそれを隠すようにした



俺はそれが旦那の仕業だと思ったが目の前にいるバーテンダーの様子が少しおかしい


それにママとバーテンダーと結愛だけだったのが女が1人増えている


これは何かあったな…と俺の勘だ


銀河からの報告で、あの女の正体を知ったのは2日後のことだった

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