愛してくれたのは極道の男

秋の闇 /温もり



目覚めた時、私はまだ夢を見てるんじゃないかと思った


目の前にいる女の子


長い黒髪にクリクリの瞳


まるで黒猫のような女の子



その子が


「…クスっ…起きた?私は綾。初めまして!」


と、笑顔で言う



戸惑う私に「ちょっと待って」と、鞄の中をガサゴソと何かを探し始めた




「ジャジャーン!はい、スケッチブックとカラーマジック。これで会話もバッチリ!ねっ」




と、さっきよりもより一層明るい声と満面の笑みで言った


私はとても可笑しくて笑ってしまった



だけど、私の口から音を発する事はなかった

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