愛してくれたのは極道の男



立ってることがやっとの結愛を抱き上げ車に向う


助手席に乗せると結愛は静かに瞼を閉じた


一ノ瀬に後部座席に乗るように促すと俺は運転席に乗り車を走らせた


無言の社内には妻の好きな韓流ドラマの曲が小さく流れ、結愛の時々出す小さな声だけが聞こえていた


信号で止まると結愛の頬を優しく撫ぜた


俺にできるのはこれくらいのことしかない


一ノ瀬を最寄り駅まで送ると俺は結愛をマンションに送り届けた



「ゆっくり眠って忘れろ」

そう言ってベッドに寝かせた


明日からまた穏やかな日が流れるだろう


俺は結愛…お前の味方だ


お前の幸せは俺の幸せでもある




俺は結愛を幸せにする為に新しい出会いを用意した



それが間違いだったと気づくのはまだまだ先の事だ

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