愛してくれたのは極道の男

夏の熱 /破滅へのカウントダウン


3日間の出張の1週間後、彼の態度が急変した


一緒に眠った筈なのに朝起きると彼はリビングのソファで眠っていた



お弁当と朝食の準備を終え


「よしくん、なんでここで寝てるの?」

「うるさいなぁ‼︎ほっといてくれよ」




彼から発する初めての冷たい言葉だった


いつも優しく私を包んでくれたのに


なぜ?


「よしくん?」

「よしくん、よしくんってうるさいんだよ。それによしくんってもう呼ぶな。お前ウザい」


「えっ⁉︎」

「お前だけのほほんと生きていて羨ましいよ、ほんと。」


「よしくん?」

「だから、よしくんって呼ぶなっつっただろ」



そして彼は用意できたお弁当を私の顔を目掛けて投げつけた


私は咄嗟に顔を庇いお弁当箱が腕に当たり


「いたっ…」


私の発した声に一瞬顔を歪めた彼はスーツに着替えるとそのまま出掛けてしまった


泣きながら部屋に散らばったお弁当を拾い集めた

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