君が煌めくまで(完)

冬の陽 /ミスト





君の手の


ミルクのような温もりが


少しでも


残らぬようにするわけは


切なさを


ひとりになって切なさを


噛みしめる


勇気があたしに無いのです







その先に


押してはいけないドアがあり


その先に


行ってはいけない道があり


その先の


言ってはいけない真実で


その先は


攻めてはいけない人なのです







冬霧に


藍くこの身をさらしたら


淋しさも


夜風に溶けて流れます


髪の香(か)や


優しい声や唇や


口ぐせや


甘い言葉や横顔や







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