君が煌めくまで(完)
冬の陽 /忘れ音
つのる思いをはせて
天から雪が降ってくる
いくつもの涙が交差して
つま先にたどりついて
体の内側の温かい部分に
爪あとを残す
お互いの大切さの
基準の中では
かなり落差があるもので
とっても
大事なことだったり
どうでもいいこと
だったり
しなやかな囁きも
まぼろしのようで
愛を語るには及ばない
あらすじ
切なくて優しくて悲しくて温かい 人の心と季節をリンクさせた詩集です。