君が煌めくまで(完)

春の薫り /うぬぼれ鏡





夏が来るまえの


激しい稲妻は


人の無難を許さない


大雨を


両手であおぐ緑の


奥ゆかしい勢いを


言葉にすることなど


できまい






君の中に


溶けこんでいって


心の温度を


感じていって


ぬるい夜風が


やましく流れて


きっと そんなことでは


満たされまい





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