君が煌めくまで(完)

秋の風 /秋の名残り





ふたつの時計が微妙にズレる


秒針音


無造作に積まれた


書物のこっち側の


浅い角度


閉め忘れた窓の


枠はさめざめしく


しまい忘れた風鈴を


かすかに鳴らす


昨日の夕陽の色がまだ


脳裏から離れずにいる


今日の空の色は人々の


心をどうにでもできる


誰かが全て投げ出しても


日は暮れる


誰かが涸(か)れるほど


涙を流しても


日は暮れる





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