君が煌めくまで(完)
秋の風 /紅葉
風が運んでくる未来は
時間という名の紅葉
目を閉じて秋を知れば
水面の波紋が揺れる
ひとりでいる時に
あなたを想った
茜に映える美しい横顔を
見たいと願った
少しずつ少しずつ
舞い落ちる紅葉のように
ゆっくりと想った
重なり合う葉と葉の
彩(いろ)が透けて見える部分の
微妙な配色みたいに
あらすじ
切なくて優しくて悲しくて温かい 人の心と季節をリンクさせた詩集です。