私の愛したあの獅子は。Ⅲ

作者春里舞花

茉莉花と出会った京香は彼女の甘い罠にハマっていく。彼女もそして柚華も、何も知らないままその時は迫っていた。『もう、やめれば…?』そして、安志も動き出す...ーー







崩れてく


崩れてく





貴方を愛していた仮面が


あの子を陥れる為の仮面が




『あなたは何も悪くないのよ』




悪魔の囁きに。






「貴方なんていなければよかったのに」




私の


私の


崩れて、壊れて、狂っていく。








もう、後戻りはできない...













ねえ、助けて...






私はこの想い


この願い


どうしたらよかった?








もう


貴方には届かないの?