出会い系サイトの彼女。【完】

一日 /横顔








『すべて任せてください』





結局、由香はそう言って出て行った。


なんの考えがあるんだろう。

まったくわからない。

自首する気には見えなかった。


自首しないのなら、なつきもまた解体するのか?

広尾みたいになつきも処理して「どこか遠くに逃げよう」ということなのか。


もしそうなら、解体を由香にさせるわけにはいかない。

俺一人で処分しなければ。






窓辺に立ち、そっとカーテンを開けた。

真っ白な光がカッっと目を焼いて、思わず目を閉じる。






『迎えにきます』

その言葉を由香から聞いた瞬間、俺は由香の期待に応えたいと、たしかに思った。

俺は、嬉しかったんだ。




ロックを外して窓を開ける。

冷たい空気の中で日差しがほんのりと暖かい。


空は快晴。

高く高く澄んでいる。

白く細い雲がちぎれて、まばらに浮かんでいた。

ピ――――ッ

笛のような音がふいに聞こえて、大きく息を吸い込むと、かすかに香ばしい匂いがする。





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