出会い系サイトの彼女。【完】

幸福 /幸福の絶頂

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家の中でテレビを見ながらごろごろしていると、電話が鳴った。

ディスプレイを見ると、バイト先の小林だった。


「どした?」


「あ、ゆうさーーん」


小林は哀願するような口調で言う。


「無理な話かもなんですが、今日のシフト代わってもらえませんか?」


「今日って、俺今帰ってきたばっかりなんだけど!!」


「そこをなんとか!!お願いします!もう何人か電話したんだけどみんなに断られちゃって…」

「そりゃ、そうだろ。今日の今日じゃ…」

「お願いします!!お願いします!!」

小林は引き下がらない。


「アイスおごります!あ、いいDVD持ってるんですよ俺!それも貸します!!

本当、お願いしますよお」


「…………わかったよ」


小林の必死な口調に、断るのも面倒になって、俺は引き受けることにした。

幸い、今夜のシフトはない。家に帰って12時間も寝れば、徹夜くらいなんともないだろう。

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