出会い系サイトの彼女。【完】

少しだけ仮眠をとって、コンビニに向かった。

昼間のシフトに入るのは、かなり久しぶりだ。



自動ドアが開くと、明るくて高い「いらっしゃいませー!」という声が聞こえて、とまどった。

新しいアルバイトの子だった。


「ちわ」

俺は軽く会釈する。

女の子は一瞬、きょとんとした顔をして、俺がアルバイト仲間だと気付いたのか

「こ、こんにちは!」

と慌てて言った。

歳は20代になったばかりだろうか。

ポニーテールの長い髪、耳元に小さなピアスが揺れている。

顔のパーツはどれも小さめだった。

木の実を食べる小動物みたいだ。







「深夜帯の佐藤です」

「あ、先週入りました。伊藤 由香(いとう ゆか)です。よろしくお願いします!」

由香は、言い終えると、にこっと笑った。



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