出会い系サイトの彼女。【完】

変化 /由香

季節は秋に変わろうとしていた。


俺はいつもの半そでのTシャツで家を出ようとして、夜の外気温に身震いした。

慌ててパーカーをかぶってバイト先にでかける。




「あれ?」


従業員専用のドアを開けて開口一番、俺は頓狂な声をあげた。

監視モニターと小さな事務机を置いただけでぎゅうぎゅうのロッカールームに、由香がいた。

由香は制服姿で丸椅子に腰かけて、パックのいちご牛乳を飲んでいる。

「こんばんは♪」

由香は俺に気づくと、笑顔をみせた。

「あれ?めずらしいね。ずっと残ってたの?」

「いえ」

一瞬、はずかしそうにはにかんで

「深夜帯に替えてもらったんです。これからよろしくお願いします」

と由香が続ける。

「え?だって……学校は?」

「学校は10時で終わるので、それからこっちで働こうと思って」


昼夜逆転生活。だめ人間ですね、あたし。

照れたように、由香は笑った。



0
  • しおりをはさむ
  • 2665
  • 1186
/ 421ページ
このページを編集する