出会い系サイトの彼女。【完】

変化 /なつき

由香との一件を、なつきには話さなかった。

由香のこわばった表情。

≪なつきは友達じゃなくて――――≫

そんな由香の反応を知ったら、なつきはどれほど悲しむだろう。



あれ以来、由香は以前のようには笑わなくなった。
黙々と仕事をこなして、挨拶だけを交わして帰っていく。


仕事が終わって家に帰ると
俺は、何度も何度もちっぽけな頭で由香のことを考えた。

≪……はい≫

そう言った由香の、ぞっとするほど冷たい顔。

わからない。

由香のことが気になった。

窓から、ふいに強烈な西日が差しこんで俺は目を細めた。

いつの間にか太陽が沈みかけている。

俺は立ち上がって窓をしめると、携帯電話を手に取った。


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