出会い系サイトの彼女。【完】

もしも、俺がそれを言ってしまったら、彼女はどうなるんだろう。


≪興奮しない?♪≫


なつきから送られてきた画像は全て消去したというのに、
脳内に焼きついた映像はいつまで経っても色あせてくれない。

悲しげに揺れる瞳。絶望を感じさせる表情。無理にひきあげた唇の端。
白い体。細いうで。開かれた足。

小さな穴から流れ落ちる真っ赤な鮮血――――――






ふいに、コンビニの袋を下げたサラリーマンと肩がぶつかった。

顔をあげると、もう店まですぐそこだった。

俺は、小さく謝って、携帯を再びタップする。

「店、着いたよ♪仕事してくる♪」

文字の世界で上機嫌に挨拶する俺を、俺は白けた目で見つめた。

「はーい♪  あ、そうだ!!」

「どうしたの?」

「ゆう、もうすぐクリスマスだね♪」

「ああ、そうだね♪」

「ふふふ♪あたしね、ゆうへのプレゼントもう買っちゃったよヾ(*´∀`*)」

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