天帝の姫 上 【完】修正中

プロローグ





迷い混んだアンダーグラウンド。



逃げるのに必死で気付かなかった。



自分がそこに飲み込まれる事を・・・。



きらびやかな光が闇を隠しても、ここにあるのは孤独。







私はここに居る。




誰か見つけ出して・・・。





叫ぶ、心が叫ぶ。




独りは嫌だと。


独りは寂しいと。






闇に飲み込まれかけた時、見えたのは赤。



暗闇を照らし出す深紅の炎。





誰よりも気高き赤い炎を纏う男に目を奪われた。








血に飢えた男は人を寄せ付けない冷めた瞳で、闇夜を睨み付けていた。






孤独を背にまといし男は、この街を統べる者。





その名は・・・・・天帝。





恐怖と闇の支配者。







天帝の瞳に捉えられたら最後。



男はひれ伏し、女は媚を売る。





誰もが天帝に膝まずく。





囚われたらもう逃げられない。






私もその1人



今思えば、あの日から心は囚われていた。














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