天帝の姫 上 【完】修正中

Change 変化 /恵ポイント





俺だけまだ会えてねぇじゃねぇかよ。




今日こそは連れてくるかと思ってたら、帰ってきたのは恭弥だけ。





なんだよ?




まだ開いてねぇCLUBのカウンターに突っ伏した。






「なんで俺だけ会えねぇんだよ。な、陽史(ヨウジ)。」


開店に向けてglassを拭いていたボーイに愚痴ってみる。




「ハハハ、そうなんですか?」


苦笑いで返事してんじゃねぇよ。



「恵は煩いねぇ。」



学生服から着替え終えた恭弥が二階から戻ってくると俺の隣に腰かけた。




「お前は会えてるからいいけど、俺はあの日以来会えてねぇんだよ。そんなのずりぃじゃねぇのよ。」



マジでマジで俺だけ除け者なのか?





「仕方ないだろ?煌哉も俺も今日は連れてくるつもりだったけど、姫が嫌がったんだしね。」


「だからって、どうして煌哉と二人でマリンに行ってんだよ。」


「あ~その苦情は煌哉に!俺だって帰らされたんだ。」


不服そうに顔を歪める。




「あいつ、マジで狡いよな?」



店の前まで行って帰された恭弥は可哀想だとは思う。





「ほんとだよ。姫を独り占めすんなっての。」


こいつもあの女を相当気に入ってんじゃねぇかよ?



たったの二日程度で何があったんだよ。




女なんて、皆同じだろ?




俺達の顔や地位に群がって、簡単に股を開きやがるんだ。




あの女だって例外じゃねぇだろ?





現に我が儘でここに来ることを拒否ってんだしな。








「陽史、モスコ頂戴。こうなったら飲まないとやってられないよ。」


「はい。」


陽史は恭弥に言われた通りモスコミュールを作り始める。






「じゃ俺は酒ライム。」


「了解です。」



陽史はカクテルを作りながら返事をする。




「あ~俺も姫とパフェ食べたかったなぁ。どうせ甘い物が嫌いな煌哉は、食わずに珈琲飲んでるだけなのにさ。」

ポケットから取り出した煙草に火を着ける恭弥。


不機嫌丸出し。




「ま、確かにあいつが甘い物食ってるとこは想像できねぇな?」


もちろん、珈琲ですらブラックだろうしな?



ってか、あの煌哉が良く女を連れてマリンになん行ったもんだよな。








0
  • しおりをはさむ
  • 562
  • 7667
/ 419ページ
このページを編集する