天帝の姫 上 【完】修正中
Impulse 衝動 /都姫ポイント
美味しいケーキを食べて満足した次の日。
学校に登校してすぐに、私は空き教室に拉致られた。
もちろん犯人は、雫と夏帆。
「さあ、詳しく聞かせて貰いましょうか?」
と、眼鏡をグィと上げて雫が顔を近付けた。
「えっ?な・・・何を?」
雫の迫力にタジタジしながらそう聞けば、
「もう、姫ちゃんたら・・・クスクス、天帝様の事だよぉ。」
夏帆が、ニコニコしながら説明してくれる。
その笑顔、怖いんですけど。
「そうよ!白状しなさいよ。」
雫、別に隠してる訳じゃないんだけど。
「白状って言われても、何も隠してないし。煌哉とは友達になったんだよ。」
「はぁ・・・友達ねぇ・・・まぁいいわ。友達になった経緯を教えて頂戴。」
そんな大きな溜め息をつかなくてもいいのに。
あ・・・でも経緯を言うって事は、あの夜の追いかけっこの事も話さなきゃいけないんだよね?
いやぁ~それは不味いでしょ?
チラッと雫を見る、めっちゃ見てた。
アハハ・・・と笑みを浮かべたものの、雫の真剣な表情は崩れない。
こ・・・怖いです。
ちなみに、今の状況はと言うと、席に座らされてる私と、その正面に見下ろす様に立ってる雫。
夏帆は雫の横で苦笑いを浮かべてる感じ。
どうみても、逃げれる感じじゃないでしょ?
雫は聞くまで許してくれそうにないので・・・。
仕方なくあの日の事を説明する。
薫に呼び出された事。
その途中で変な奴らに追いかけられた事。
で、逃げる途中で煌哉にぶつかった事。
それから、偶然会って友達になった事。
話終えた私は雫のお小言が落ちてくるのを覚悟したのに、落ちてきたのは盛大な溜め息だった。
あらすじ
目次
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総合ランキング29位獲得!(2015年01月)
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