天帝の姫 上 【完】修正中

Impulse 衝動 /煌哉ポイント





肩を抱いても、うっとりする様な女じゃないことぐらい分かってた。




でも、こうも違う反応をされると、さすがの俺も落ち込む。




抱いた肩が思ってたより華奢でドキッとした。




ふんわりと香る匂いに雄の嗅覚が刺激された。






こいつが欲しいと身体が軋む。





触れたくて、側にいたくて、離さないと言わんばかりに腰に手を回して引き寄せた。




自分から女を抱き寄せたなんて初めてかもしれない。





いつもはベタベタと擦り寄ってくる女をはべらせてた。




それがいつも当たり前で、自分から欲する事なんてないんだと思ってた。



女なんてそんな存在だったはずなのに・・・。





「ねぇ、ちょっとくっつき過ぎなんだけど?」


眉を寄せて俺を睨む女。




「いいじゃねぇか。」


なんて言いながら、身をよじって逃げようとする都姫をさらに引き寄せる。





「いや、良くないし。って言うか煌哉って寂しん坊なの?」


はぁ・・・なんだよ、寂しん坊って。



「・・・・・。」


眉間にシワを寄せた俺を見ても、




「そんな顔される覚えもないんですけど?」


なんてさらっと言いやがる。






「ククク・・・百戦錬磨の煌哉も形無しだね?」


楽しそうに目を細める恭弥。





「いいなぁ、俺も触りたいじゃねぇのよ。煌哉だけ狡いよなぁ。」


恵は拗ねた様に口を尖らせる。




「・・・チッ。」


うぜぇ。



都姫はやらねぇよ。






「イヤイヤ、舌打ちの前に離してよね?」


腹回りにある俺の手をペシペシ叩く。



痛い訳じゃねぇけど、複雑な気分になる。



無理矢理抜け出そうとしないだけ、まだ救われてっけど。








早く俺を見ろよ?



そして、俺に溺れちまえよ。





なぁ、都姫。









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