天帝の姫 上 【完】修正中






「フッ・・・今度、連れてく。」


口角を少し上げてそう言った。






煌哉って中々良いやつじゃん。




「俺も同じ所で作ってるよ?」


と対面のソファーに座ってた恭弥が微笑む。




「えっ?そうなの?」



「うん、そうだよ?嗅いでみる?」


と腕を伸ばすから、



「うん。」


と、立ち上がって恭弥の所に行こうとした。



・・・・・のに、グイッと強く引かれる腰。




で、落ちてくる低い声は、



「わざわざ嗅ぐ必要ねぇだろ?大人しく座ってろ。」


なんとも、俺様なお言葉。





「はっ?」


イヤイヤ・・・なんなのさ、この人は急に。




怪訝そうに眉を寄せて見上げた。








「ククク、煌哉・・・独占欲丸出しじゃね?」


恵の空気を読まない笑い声。





独占欲って何よ?



友達なのに、独占されてもねぇ?




ってか、煌哉のは俺様なだけでしょ。






「チッ!」


隣から不機嫌な舌打ちと、




「フフフ、姫、心の声が漏れてるよ?」


と、なんとも楽しそうな恭弥の声。






「へっ?」


間抜けな顔でそう聞き返せば、



「姫ちゃんて、美人さんなのに残念な所あるな。」


そういって、キャハハハと耳障りな声で笑う恵。





「私より残念な恵に言われたくない。」



キッと睨み付けてからそっぽをむいた。






「ひでぇ言われようじゃねぇのよ?」


と恵。




「いや、都姫は間違ってねぇだろ?」


と肩を持ってくれた煌哉に、




「だよねぇ?」


と笑って煌哉を見上げた。





「・・・っ・・・やべぇ。」


なにが?



煌哉は空いてる方の手で顔を覆うと、私とは反対側向いてしまった。







「・・・天然って怖いね。」


と恭弥が溜め息を吐いた事や、




「煌哉って我慢出来る奴だったんだな?」


と恵が一人で頷いてた事を私は知らない。















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