天帝の姫 上 【完】修正中

Puzzle 困惑 /煌哉ポイント



CLUBでいつもの様に酒を飲む。



俺達の居るVIPルームには俺達以外は存在しない。




ついこの間まで入り浸ってた取り巻きの女達でさえ、出入りを禁止した。




今頃外のカウンターで愚痴ってんだろうと思う。





都姫に会ってからどうも俺はおかしい。




あいつ以外の女を側に置きたくねぇって思っちまう。





性欲の捌け口すらいらねぇ。





女達が向けてくるセックスアピールでさえ、俺の心を揺さぶらねぇ。





この年でヤベェだろ?




今までヤリ過ぎて使い物にならなくなったか?





手に持ってたグラスを傾けてアルコールを体内に取り込んだ。




ゴクリと喉を潤わせた時、VIPルームの外で悲鳴が上がった。





「外が騒がしいようですね?」


恭弥は眼鏡の奥の瞳を鈍く光らせる。




「喧嘩でもおっ始めたか?」


ニヤリと楽しげに目を細めたのは恵。






チッ・・・うぜぇな?


俺の店で揉め事はご法度のはずだ。




それが会員制にしてる理由。



誰かれなく入らせれば、大なり小なり揉め事が増える。




面倒くせぇのはごめんだ。




だから、会員制にして身元の分からねぇ奴は入れない様に規制した。




なのに、俺の城で揉め事を起こすなんてどういう了見だ。





「恭弥・・・。」


低い声でそう言えば、




「了解。大人しく帰って貰いましょうかね?」


恭弥は立ち上がるとドアに向かって歩きだす。




一言で思いが伝わるのは、こいつが俺をよく知ってるから。










0
  • しおりをはさむ
  • 562
  • 7667
/ 419ページ
このページを編集する