天帝の姫 上 【完】修正中

Disclosure 露見 /都姫ポイント







あの大捜索が自分を探してたものだと気付いた余韻のまま、車で連れて来られたのは・・・・・。





アンダーグランドでも一際目立つ大きな建物の前だった。




黒い外観のそれは、異様なほどの存在感を持ち、そこに佇んでいた。





夜にはきらびやかに光るであろう看板には【CLUBオーシャン】の文字。




ここが皆がこぞって来たがるオーシャンなのか?と他人事の様に思った。






車を降りた私は建物をなんとなく見上げる。



二階以上は住居にでもなっているんだろうか?





大きなガラスの窓が沢山ある。




マジックミラーにでもなってるんだろうか?



中の様子は伺えそうにない。







日中だからか、建物の周りに人通りは少なく、アンダーグランドの薄暗いイメージは緩和されていた。








「行くぞ、都姫。」


そう呼ばれるのと同時に腕が引かれた。





「あ・・・・う、うん。」



返事はしたものの、腕を引かれて向かう先へ行くことに戸惑う。





黒くて重厚な観音開きのドア。




取っ手は銀色に鈍く光っていた。




一歩この中に踏み込めば、もう後戻りが出来ない様な気がして・・・・・。






ダメだと、頭の中のもう一人の私が囁く。




新しい世界を見ようと、もう一人が更に囁く。





好奇心と不安がせめぎ合う。







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