天帝の姫 上 【完】修正中

Disclosure 露見 /都姫ポイント













煌哉達とうだうだしてるうちに、CLUBの開店時間になる。




さっきまでとは違う音楽がかかり、照明が落とされた。





CLUB特有の薄暗い雰囲気に包まれる。




VIPルームに居ても、様変わりした様子は伺える。






ざわめき出すホール。




少しだけVIPルームにも届き始める喧騒。






それと同時に、アンダーグランドはその姿を表し始めたのだろう。





読んでいた雑誌から顔をあげる。



チラリとドアに視線を向ければ、



「客が入り始めたね?」


恭弥がそう言って微笑んだ。





「へぇ、そっか。」


平気な振りして返事を返したけど、どことなく緊張する私が居た。




あれほど来ることを嫌拒んでいたCLUBに居るのだから、緊張しない訳がない。




きっと、この部屋から出れば向けられるであろう視線は予測される。





憎悪、嫉妬、妬み、興味、欲望。



きっとありとあらゆる視線が向けられる。




煌哉達と居ればそれは、さらにヒートアップする。




客寄せパンダの様になるのは目に見えている。






私にとって一番面倒な事態。





出来るなら避けたかったんだけどなぁ。




溜め息が漏れでるのは致し方ない。





上手いことを言って開店前に帰ってしまおうとしたのに、それは恭弥によって阻止されたのだ。




『薫が心配するから帰りたい』


なんて嘘をついた私を、


『事前連絡を入れてあるから問題ないよ』


と、恭弥はあしらったのだ。






それによって、帰る手立てを失った私は開店してしまったCLUBに居座る事になったのだ。





ほんとに、抜け目ない男は面倒臭いと思った。



















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